2014/09/24
「広告セミナー」を開催しました
9月24日水曜日、今年で22回目を迎える「広告セミナー」が熊本広告協会と熊本広告業協会との共催でくまもと県民交流館パレアの10階、パレアホールにて開催されました。
当日は会員及び、大学生、専門学生も参加。レジェメが配られ、会長の松本通崇による挨拶後、公演がスタート。
■第一部
和久田 昌裕氏
(株式会社電通 クリエーティブディレクション局)
『くまモン・ほっぺ紛失事件 顛末記』を演題に講演。
■第二部
左 俊幸氏
(株式会社電通 クリエーティブディレクション局)
『伝わるCM。広がるCM。~おんせん県おおおいた 他~』を演題に講演。
実際のCM映像を披露しながらCMやイベント制作の裏側の話を、時にユーモアを交えつつ話していただきました。
広告に携わる会員各社、学生などの広告研修の場として今年もご好評いただきました。
参加者の感想 ※五十音順
浦本 康平 熊本学園大学 商学部商学科3年

講演会の第1部では、終わらないムーブメントの作成について考えた。現地の人と協力し自発的な現象を捉えることが重要であった。
第2部では送り手の存在を消すこと、送り手自身が企画を楽しみ、受け手の立場で考えることがポイントで、自然体で考え抜くことが寛容であった。非常に実りのある講演会でした。
清原 亜純 株式会社 アドスーパーブレーン

受け手の目線になって考える。セミナーを受け、伝えるということの本質を改めて考えさせられた。送り手側からの一方的な情報よりも、受け手がどんな情報を受け取りたいのか、考えて組み立てられた情報のほうが受け取りやすい。そして、その受け取りやすい情報を組み立てるのはとても難しい。だからこそ、考え抜くことが必要。現状の私ではまだまだ足りない。これからは、受け手の目線を第一に考え、考えぬき、伝えていきたい。
後藤 香 熊本学園大学 商学部商学科3年

まずは講演会に参加して、とても面白い話を聞くことができたと思いました。課題を出されてから企画を立ち上げてCMなどの形にするまでの経緯を、面白おかしく感情移入がしやすいリアルなストーリーにできている所などに、聞き手を飽きさせないテクニックがあるのかなと思いました。
後藤 岬 崇城大学 芸術学部デザイン学科3年

デザインを学んでいく上で非常に良い刺激を受けました。和久田さんの企画の仕掛け方には特徴があり、広告によりイベントのイメージを変化させ、広告によって「現象をつくる」ことだとおっしゃいました。現象の元となる何かを発信することで、自然と何らかのアクションを起こさせるという意味で、非常にクリエイティブだと感じました。このような新しい提案方法は新鮮で、むしろこのような斬新なものが人の心を動かすのと実感しました。 左さんのお話は、一言で言えば衝撃的でした。また、失敗に乗っかることでマイナスをプラスに変える発想に驚きました。
谷口 寛恭 熊本デザイン専門学校 メディア映像デザイン科1年

時代の変化にあわせて広告の伝え方、広がりが変化していく事を今回のセミナーで知る事が出来た。時代の変化を知り柔軟に対応できる能力を身につけているかが今の自分たちに求められていると強く感じた。また、和久田氏と同様に自分も建築分野から映像分野へ進路を変更した。自分を最大限に活かせる環境が今の和久田氏にあるように、私自身も2年間の学生生活で技術・知識を身につけ、今まで以上にデザインを楽しんでいきたいと思います。
友田 結華 崇城大学 芸術学部デザイン学科3年

商品が売れる下地を作らなければならないことを知りました。下地とは現象を作り出すことで、その例のくまモンほっぺ紛失事件には驚きました。このような現象があると同じ商品でも全く違う見方に自然と変化し、関わった多くの人々の記憶に残り、商品が生き続けるという流れが出来ます。すごい仕組みだと思いました。 現在、いろいろな情報を受け取れる手段があります。それに共通することは送り手が言葉で覆い隠すなどの嘘は通用しないことです。むしろ、そのような嘘は見抜かれ、叩かれる時代だと思います。逆に送り手の人柄や状況が見え、受け手側から見た面白いものが求められ、双方が面白く出来たものが一番良いものになると実感しました。
平井 友吏衣 熊本デザイン専門学校 グラフィックデザイン科1年

最前線で活躍されているお二人のお話を聞けたことはとても光栄な事だと思います。今回の講演で、私はデザイナーを目指す者として大切な事を学ばせて頂きました。それは、広告とは人と人との繋がりであるということです。今ではSNSによって、一般人が情報を発信する事が当たり前になってきました。そのようにして、広告が拡散される時代になりましたが、それほど人と人との繋がりは大きな力になると感じました。それも、人の心を掴む広告であるからこそ、社会現象を生み出せるのだと思います。
丸田 淳貴 株式会社 アドコム

業界のトップで活躍しているお二方の話を聴いて、広告業界の面白さと厳しさの両面を感じ取ることができ、経験の浅い自分としても、とても刺激的な良い機会でした。広告人として、「現象をつくる」という言葉や、「眠れないほど考えに考え抜けば奇跡が起きる」という言葉が印象的でした。今回のセミナーで学んだことを、今後も普段の生活行動やコミュニケーションから常に意識して、日々勉強し・成長していけるよう努力していきます。
山下 祐輝 株式会社 熊日広告社

私が広告業協会のセミナーに参加して、もっとも印象に残っていることは、広告が受け手に「伝える」時代から受け手に「広げてもらう」時代へと変化しているということです。受け手に「広げてもらう」広告とは、前提として受け手に「伝える」広告であると私は考えました。また、受け手に「広げてもらう」広告とは現象をつくることができる広告であり、事件起こし、現象を作ることで、売れる下地(習慣)を形成する機能を備えているものだということを学びました。