2015/09/29
「広告セミナー」が開催されました
9月29日(火)、今年で23回目を迎える「広告セミナー」が熊本広告協会と熊本広告業協会との共催で熊本市国際交流会館にて開催されました。
当日は会員及び、大学生、専門学生ら220人が参加。当協会会長の松本通崇による挨拶後、公演がスタート。
講師:澤本 嘉光氏
株式会社 電通
CMプランナー/エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター
1966年、長崎市生まれ。1990年、東京大学文学部国文科卒業、電通に入社。ソフトバンクモバイル「ホワイト家族」、東京ガス「ガス・パッ・チョ!」、中央酪農会議「牛乳に相談だ。」、読売新聞など、次々と話題のテレビCMを制作している。著書に小説「おとうさんは同級生」、小説「犬と私の10の約束」(ペンネーム=サイトウアカリ。映画脚本も担当。)映画「ジャッジ!」の原作脚本。クリエイター・オブ・ザ・イヤー(2000年、2006年、2008年)、カンヌ国際広告祭銀賞・銅賞、ADFEST(アジア太平洋広告祭)グランプリ、クリオ賞金賞・銀賞、TCC賞グランプリ、ACCグランプリなど受賞多数。
東京五輪での追加種目選定に向けた野球・ソフトボールのプロモーション映像などを制作した経緯や、テレビの露出を増やしてネット上の動画へのアクセス数を増やす手法などを紹介していただきました。
広告に携わる会員各社、学生などの広告研修の場として今年もご好評いただきました。
参加者の感想 ※五十音順
礒川 友里衣 熊本デザイン専門学校 グラフィックデザイン科2年 広告デザイン専攻

広告業界で「コトづくり」というワードをよく耳にしますが、今回の講演でいかに「コトづくり」と「モノづくり」が密接であるかを改めて学びました。なかでも、作ったCMをニュースで取り上げてもらう事を目標につくる「広告の広告をメディアにしてもらう」という考え方は印象的でした。澤本さんが携わった仕事を拝見し、それが合理的かつ効果的であることを学びました。いかにメディアや世間を巻き込むことができるか常に考えて、これからの授業・制作に臨んでいきたいと思いました。
林 将太朗 株式会社熊日広告社

業界の最前線で活躍されている澤本氏の講演を聴くことができ、大変勉強になりました。企業のCMと一口に言っても様々な観点からのアプローチ方法があるのだと驚いたことに加え、その発想の豊かさに私自身がこれから学ぶべきことの多さを痛感しました。CMを流す頻度とCMの中身とのお話も営業である私にとって、大変興味深いものでありました。消費者側、企業側どちらの目線も持っていくことが大事だと感じました。
古田 雄大 株式会社熊日広告社

「白戸家」シリーズのCMは昔から好きで、そのCMを手掛けられている澤本さんのお話を聞くことができて非常にモチベーションが上がりました。何年にもわたり、面白く、訴求力のあるアイデアを出し続けることは、並大抵なことではないと思います。日々、目まぐるしく変化しているメディアに対応し、時代の流れを読むことが大切だとわかりました。これから仕事をしていく上で、常に情報網を張り、新しい考えをどんどん出していけるような人間になりたいと思いました。
松岡 遥 熊本学園大学 商学部商学科3年

講演会では様々なCMを見ながら解説をしていただきました。 CMというのは数十秒の決められた短い時間の中で、企業が伝えたい事を的確に表現して見る側に興味を持ってもらわなければならず、「伝える」ということの難しさを改めて感じました。また、澤本さんは講演会の中で、こちらが発信するのは簡単なことだけれど、それを受け取って感じてもらうということはとても難しいとおっしゃっていまし た。確かにそうで、受信する側にどういうメッセージで働きかけるかが一番重要で難しく、それを発信する媒体である広告が持つ役割について今回の講演会を踏まえて今後考えていきたいです。
松嶋 崇和 株式会社西広 熊本支社

『こんなCM私も作りたい!』今回のセミナーで、私以外の方々もそう思った人はいるのではないでしょうか?おもしろいもの、感動するもの、なんかぐっとくるもの、、、いい仕事って、単純かもしれませんが、そんな感情を大切にしてとことん追求することなのかなと思いました。いい仕事ができる広告マンになりたいと思います。貴重なお話ありがとうございました。
山谷 玄 熊本デザイン専門学校 グラフィックデザイン科2年 広告デザイン専攻

澤本さんの話は、考えを改めさせられることばかりでした。私自身テレビCMは今現在衰退していっていると思い込んでいました。しかしテレビの普及率は95%を超えており、最も効果のある媒体のひとつということは変わりありません。また、CMには音の要素や物語性という大きな武器があるではと気付かされました。澤本さんの今まで企画の発想に驚かされると共に、ネットやSNSの影響される現代にどのように広告を発信していくかで結果は変わってくると思いました。
吉田 葵 熊本学園大学 商学部商学科3年

澤本さんが携わった数々のCMの映像とともに進行していくスタイルの講演会であったが、1度は目にしたことがあるものばかりでひたすら圧倒されてしまった。15秒や30秒という短い時間の中でクライアントが伝えたい膨大な情報を効率的にどう伝えるか。今では当たり前となっているCM内での検索窓もそういう理由で生まれたと聞いて少し感動してしまった。何気なく見ていた CMだが、これからは見方が変わりそうである。
吉村 翔平 株式会社アドコム

業界の最先端を行かれる方のお話が聞ける機会など、めったに無いので非常に勉強になり、刺激にもなりました。講義の内容も、実際に製作されたCMを見ながら、経験が浅い人にも分かりやすいように、言葉を選んで説明してくださいました。今までの常識にとらわれない発想と、新しいものを取り入れ、活用する柔軟な思考が、より良いCMづくりへつながっていると強く感じました。CMに対する見方を大きく変えさせてくれた講義でした。
龍 利晃 綜合企画株式会社

今回のセミナーを通して私が強く感じたことは時代の風潮をきちん と読み解き、自身に還元していくことが大切だということでした。スマホの台頭、SNSの台頭を通して、今までは考えられなかったようなことが出来るようになった今、現状にきちんとアンテナを張って情報収集をすることはもちろん、これから私たちが活動していく将来に関してもいち早く情報をキャッチし、広告、クリエイティブの場面に反映していくことが必要不可欠なのだと強く感じたセミナーでした。